ギャンブルやパチンコの借金は危険?依存症や債務整理できるか解説!

「パチンコが原因の借金がつらい…」という悩みを抱えていませんか?

実は、債務整理を利用すれば、ギャンブルが原因の借金を大幅に減額できる可能性があるのです。

債務整理とは、借金に困っている人を救済するための法的な手続きで、借金を救済するための措置です。借金救済制度という言われ方もされています。

今回は、ギャンブルの借金が危険な理由と債務整理のメリット・デメリットを解説します。借金の悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。

とくに次のようなお悩みがある方は必見です。

  • ギャンブルで借金を作ってしまった…借金いくらくらいが平均?
  • パチンコの借金が返せない…どうすればいい?
  • パチンコや競馬などギャンブルで借金返済した人ってどんな人?

それでは詳しくご紹介します。

ギャンブルやパチンコの借金が危険な理由とは?依存症になる恐れあり

まずは、ギャンブルやパチンコの借金が危険な理由を紹介します。住宅の購入や生活費の補填など、借金をする理由はさまざまですが、ギャンブルやパチンコの借金は特に危険です。

ギャンブルやパチンコの借金が危険な理由は主に以下の3つです。

  • 金銭感覚が狂いやすい
  • 簡単に借金を繰り返しやすい
  • ギャンブル依存症になる恐れがある

「気づいたときには多額の借金に囲まれていた」とならないためにも、事前に把握しておきましょう。

金銭感覚が狂いやすい

ギャンブルやパチンコの借金が危険と言われている1番の理由は、金銭感覚が狂いやすいからです。一度そこそこ勝った経験を積むと、「次も勝てるかもしれない」と期待を込めて、大金をつぎ込んでしまうのが人間です。

しかし、ギャンブルやパチンコで勝てる確率はかなり低いです。大金をつぎ込めばつぎ込むほど、負けたときのリスクは大きくなります。「1万円しか勝てなかった」「パチンコで稼ぎたい」などと思っている方は注意が必要です。

簡単に借金を繰り返しやすい

ギャンブルによる借金は、簡単に繰り返して膨れ上がりやすいので注意しましょう。ギャンブルは結果を偶然に左右されるのが魅力ですが、その分リスクが大きいです。「借金すればいいや」と安易に借金をするのは危険なのでやめましょう。

ギャンブル依存症になる恐れがある

ギャンブルを続けていると、ギャンブル依存症になる可能性があります。ギャンブル依存症とは、ギャンブルにのめり込むあまり、自分をコントロールできなくなってしまう病気です。多重債務や家庭問題に発展する可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。

以下に当てはまる人は、ギャンブル依存症になりやすいので注意が必要です。

  • ギャンブルをしないとイライラする
  • 勝った時の興奮が忘れられない
  • 現実逃避をしたい
  • 借金に抵抗がない

ギャンブルに依存しすぎた結果、1000万円以上の借金を作ってしまった人もいます。利子だけでも相当な額になる可能性があるため、早めに対処しましょう。

ギャンブルの借金を返済できないとどうなる?取り立てが始まる

続いて、ギャンブルの借金の返済できないとどうなるのかについて紹介します。借金がかさむと、つい逃げ出したくなる方が多いでしょう。しかし、ギャンブルによる借金を放置するのは危険です。人生や家庭を大きく狂わせる恐れもあるため、覚えておきましょう。

取り立てや催促が始まる

借金の返済が遅れた場合、金融業者からの取り立てや催促が始まります。早ければ、返済期日の翌日には金融機関から電話がかかってくるでしょう。最初は電話による催促のみの場合が多いですが、応じないと督促状が送られてきます。

無視すればするほど文言が強くなっていくほか、法的手段を匂わせる手紙がくる可能性も高いです。家族と同居している場合、督促状が届くと家族にも借金の事実がバレてしまいます。支払えば催促が止まるため、無視せず早めに払うのがおすすめです。

遅延損害金が発生する

借金の返済が1日でも遅れると、翌日から遅延損害金が発生するため注意が必要です。一般的に「借入残高✕遅延損害金利率✕延滞日数÷365」で計算され、支払予定日の翌日から加算されます。

たとえば、100万円の借金の返済を5日延滞したとします。遅延損害金の利率が20%とすると、約2740円の遅延損害金が発生するでしょう。1日遅れただけでも発生するため、「1日くらい遅れても大丈夫だろう」と軽く考えるのは危険です。

ブラックリストに掲載される

借金を2カ月以上滞納すると、ブラックリストに登録されます。登録されると、クレジットカードの利用や発行に制限がかかることになります。審査に通りづらくなるため、新たにローンを組むのも難しくなるでしょう。

また、1度ブラックリストに掲載されると、最長5年間は記録が消えません。車のローンや住宅ローンが組めず、婚約破棄になったというケースもあります。生活に支障が出る恐れもあるため、早めに弁護士や司法書士に相談するのがおすすめです。

借金の一括返済を要求される

債権者からの催促を無視し続けると、借金の一括返済を求める通知が届きます。借金総額に遅延損害金をプラスした金額が請求されます。

この請求を無視すると、法的処置を取られる可能性があるため大変危険です。返せない場合は、弁護士や司法書士に相談して債務整理を検討しましょう。

裁判所から支払い督促が届く

債権者からの一括請求を無視すると、裁判所から「支払い督促」が届きます。支払い督促とは、裁判所が債務者に対して残りの借金の一括返済を求める督促のことです。もし一括での支払いが難しい場合は、支払い督促を受け取ってから2週間以内に異議申し立てをしましょう。

異議申し立てを行わなかった場合、家や車などの財産を差し押さえられる可能性が高いです。給与も差し押さえの対象になるため、会社に対しても借金の事実がバレてしまいます。
一括返済が無理な場合は、すぐに弁護士や司法書士に相談して異議申し立てをしましょう。

ギャンブルでの借金地獄から抜け出す方法

続いて、ギャンブルによる借金地獄から抜け出す方法を紹介します。ギャンブルが理由の借金は膨れ上がりやすいため、生活が破綻しないように早めに解決する必要があります。ギャンブルによる借金地獄から抜け出す方法を5つほど紹介するので、ぜひ参考にしてください。

現在の収支状況を確認する

返済計画を立てるためにも、まずは現在の収支状況を確認することが大切です。毎月の収入や出費、毎月の返済金額を引いた場合に残る金額などを細かく確認しましょう。

収入より支出が上回っている場合、このままでは返済が難しいため、副業や債務整理を検討する必要があります。少し余裕がある場合は、繰り上げ返済を利用するのがおすすめです。

ギャンブル依存症を治療する

ギャンブル依存症の疑いがある場合は、ギャンブル依存症の治療を行う必要があります。ギャンブル依存症である限り、借金を完済するのは難しいです。精神科のある病院やギャンブル依存症の自助グループに相談し、ギャンブル依存症からの脱却を目指しましょう。

ギャンブ依存症が疑わしい場合は、以下の施設に相談するのもおすすめです。

  • 精神保健福祉センター
  • 保健所
  • 消費生活センター
  • 法テラス

個人差はありますが、ギャンブル依存は完治までに3年ほどかかると言われています。簡単に治るものではないため、疑わしい場合は早めに相談しましょう。

繰り上げ返済を利用する

毎月の収支に少し余裕がある場合は、繰り上げ返済を利用するのがおすすめです。繰り上げ返済とは、月々の返済とは別にまとまった額を支払い、残金を大きく減らす方法のことです。ボーナスや臨時収入が入ったときに利用すれば、残りの返済期間も減らせます。

繰り上げ返済を迷っているなら、借金返済シミュレーションを利用するとよいでしょう。匿名で利用できるため、プライバシーが気になる人でも安心です。

おまとめローンを利用する

借入先が複数ある場合は、おまとめローンを利用するのもおすすめです。おまとめローンとは、複数ある借入先を一つにまとめ、返済負担を減らす方法です。一つにまとめることができれば、複数の返済期日に追われずに済みます。

現在より金利が低いローンにまとめれば、支払利息の軽減も期待できます。ギャンブルによる借金で悩んでいるなら、おまとめローンも選択肢に入れておきましょう。

債務整理を利用する

ギャンブルによる借金問題を抱えているなら、債務整理を利用するのもおすすめです。債務整理を利用すれば、借金を大幅に減らせたり、ゼロにできたりする可能性があります。借金のストレスから解放されるためにも、弁護士や司法書士に相談して債務整理をしましょう。

ギャンブルの借金は債務整理で解決しよう!4つの債務整理が有効

最後に、ギャンブルによる借金問題の解決に有効な債務整理を4つ紹介します。それぞれの債務整理にメリット・デメリットがあるので、事前に把握しておきましょう。

任意整理とは?利息カットや返済期間の延長が望める手続き

借金の理由を問われないため、ギャンブルが原因の場合でも利用できます。他の債務整理に比べて準備に手間がかからないほか、手続きにかかる期間が短くて済むのもメリットです。

しかし、任意整理をするとブラックリストに登録されます。裁判所を通さず、債権者と直接交渉するため、ある程度の交渉テクニックも必要になります。そのため、弁護士や司法書士に依頼して交渉してもらうのがおすすめです。

個人再生とは?借金を5分の1程度に減らせる手続き

個人再生は、裁判所の認可を受け、借金を5分の1~10分の1に減額できる手続きです。借金の理由を問わないため、安心して利用できます。しかし、ブラックリストと官報に掲載される点に注意が必要です。任意整理より時間もかかるため、早めに専門家に相談しましょう。

特定調停とは?自分で裁判所に申し立てる手続き

特定調停とは、裁判所に申し立て、債務者から借金減額の合意を得る手続きです。簡易裁判所の仲裁のもと、債権者と話し合いを行います。借金の理由を問われないため、ギャンブルが理由の場合も利用できます。弁護士に依頼せず進められるため、費用を抑えたい方におすすめです。

しかし、すべて自分で行わなければならないため、手続きと書類作成に手間がかかります。裁判所に何度も通わなければならない点もデメリットといえるでしょう。

自己破産とは?借金を帳消しにできる手続き

自己破産は、裁判所に申し立てることで借金を帳消しにできる手続きです。借金がゼロになるため、生活の再建を図りやすいでしょう。

しかし、ギャンブルが理由の場合、帳消しが認められない「免責不許可事由」に当てはまる場合があります。裁判所の判断にもよりますが、ギャンブルの場合は他の債務整理を選んだ方が確実です。弁護士や司法書士に相談し、最適な手続きを行いましょう。

ギャンブルの借金は早めに弁護士・司法書士に相談しよう

今回は、ギャンブルの借金が危険な理由と債務整理のメリット・デメリットを解説しました。ギャンブルによる借金は膨れ上がりやすいため、早めに対処することが大切です。

ギャンブルによる借金を抱えている場合は、弁護士や司法書士に相談して債務整理を検討しましょう。