借金救済制度とは怪しい制度?借金減額できる債務整理のリスクやメリット・デメリット

2024.01.19
借金救済制度とは怪しい制度?借金減額できる債務整理のリスクやメリット・デメリット

「借金救済制度とは何のこと?」「怪しい制度かな?」と疑問に思いますよね。

借金救済制度とは債務整理のことです。興味や関心をひく言い回しには理由があります。どうしてそのような言い回しや表現をするのか解説します。

また、債務整理をすれば借金問題は解決できます。債務整理の種類別に特徴やメリット、デメリットなどわかりやすく説明します。

気になるブラックリストについても紹介しますので、最後まで読んでみてくださいね。

とくに次のようなお悩みがある方は必見です。

  • 借金救済制度ってなに?どこが良いの?
  • とにかく借金を減らしたい!借金救済制度って怪しい?デメリットは?
  • 借金救済制度を使いたいけどブラックリストに載らないか不安…

それでは詳しく見ていきましょう。

借金救済制度って怪しい…このような表現はどうして?

ネット広告で頻繁に見かける「借金救済制度」という怪しいワード、これって一体何のことでしょうか。

「新しく借金問題を解決できる方法ができたの?」と借金を抱えている方なら誰でも気になるでしょう。

実は、「借金救済制度」とは債務整理のことです。「国が認めた借金減額措置」と表現されているものもあります。

「借金救済制度」という新しい制度ができたのではなく、借金に困っている人に興味を持ってもらうために、こういった言い回しで専門家にたどり着きやすくしています。

「債務整理=ブラックリスト入り」と表現すれば、誰もが債務整理を敬遠してしまうでしょう。

結果、早めに解決できたであろう人も、ブラックリスト入りやデメリットを恐れて借金地獄から抜け出せなくなってしまいます。

敬遠されるよりは、惹きつけられる宣伝やアピールをして、より多くの人の借金問題を解決しようと動く方が、借金問題に困っている人を結果として助けることができます。弁護士事務所や司法書士事務所などの法律事務所としても、困っている人をより多く助けることができるため商売繁盛となります!

借金救済制度とは債務整理のこと!リスクやデメリットを解説

債務整理は、法的手続きをして借金減額や返済の免除ができます。「借金が減る!」というプラスの面だけではなく、リスクやデメリットも合わせてチェックし、どの手続きが自分の借金に合っているのかを見極めていくことが大切です。

任意整理は、債務整理の中でもデメリットは小さい

カードローンや消費者金融で借金…利息の負担キツイですよね。任意整理をすれば利息分がカットされ毎月の返済が楽になります。

メリット

  • 3~5年で完済を目指す
  • 低料金
  • 家族にバレにくい
  • 財産の処分がない

デメリット

  • 信用情報機関に事故情報が登録(5年間)
  • クレジットカードが使えない
  • 借り入れができない
  • ローンの審査が通らない
裁判所を通さず、低料金で手続きができるので、多く方が任意整理をして返済の負担を軽減しています。債務整理の中でも、デメリットを最小に抑えられます。

個人再生は、住宅を守りながら借金減額が可能

「借金を整理したいけれど、住宅ローンもある…」個人再生をすれば借金を大幅に減額しながら、住宅も維持できます。

メリット

  • 借金を1/5から1/10まで大幅な減額が可能
  • 返済の残りは3~5年で完済を目指す
  • 住宅ローン特則でマイホームを守れる

デメリット

  • 信用情報機関に事故情報が登録(5~10年間)
  • クレジットカードが使えない
  • 借り入れができない
  • ローンの審査が通らない
  • 官報に個人情報が掲載される
  • 車は処分される可能性がある
裁判所費用と専門家費用が必要です。申立てにはある程度まとまったお金が必要になります。住宅の処分は免れますが、車は処分される可能性が高くなります。

自己破産は、返済が免除される!デメリットの確認は必須

返済能力がなく完済の見込みがない場合、裁判所へ自己破産の申立てができます。免責が認められると、借金の返済は全額免除になります。

メリット

  • 借金から解放される
  • 新たな人生を歩める

デメリット

  • 信用情報機関に事故情報が登録(5~10年間)
  • クレジットカードが使えない
  • 借り入れができない
  • ローンの審査が通らない
  • 官報に個人情報が掲載される
  • 住宅、車、預貯金など価値のある財産は処分される
  • 最低限の生活(現金は99万円まで持てる)
  • 管財人がつけば郵便物が管理される
  • 職業に制限がかかる

自己破産は、借金の原因がギャンブルや浪費だと免責の許可がおりません。その場合、自己破産でも管財人が付く「管財事件」になります。

収入や財産の調査や反省文、家計の管理ができるかなど徹底した管理下におかれます。真摯な態度や反省などで、改善の余地があると判断されると自己破産が認められます。

自己破産は借金の返済から解放される反面、多くのリスクやデメリットを負うことになります。

家や不動産、車、貯蓄、20万円以上の保険の返戻金、退職金の一部などお金に換えれらるものは没収になります。没収後は、換金され債権者へ配当されます。

家や車が没収されるので、家族に内緒で自己破産をするのは不可能に近いです。家族の収入を証明する書類の提出など、家族の協力がなければ自己破産はできません。

債務整理するとブラック入り…できなくなることを解説

ここまでの説明の通り、債務整理をすると必ず「ブラックリスト入り」します。正しくは、信用情報機関に債務整理したと事故情報が登録されることを言います。

5~10年は信用情報に関わるクレジットカードの利用やローンの契約ができなくなります。使っていないクレジットカードも解約され、カードの更新もできません。

クレジットカードを新たに申し込めるのは、事故情報の登録が抹消されてからになります。事故情報の登録が解除されたかどうかは、信用情報機関に開示請求をすれば調べることができます。

ローンの契約ができなくなれば、住宅ローンや教育ローンなどライフスタイルにも影響が出ます。ローンの契約者を債務者の配偶者にするなど工夫が必要です。

ちなみに、ブラックリスト入りをはじめ債務整理のデメリットは債務者だけです。同居する家族がブラック入りするなど心配はいりません。

ブラックリスト入りしない!債務整理以外の借金減額方法は?

ブラックリスト入りをすれば、クレジットカードの利用やローンが組めなくなり不便だと感じる方もいるでしょう。

しかし、ブラック入りを恐れて借金の放置は良くありません。返済がキツイなと感じたら借金を減らす方法など考える必要があります。

おまとめローン
複数社からの借り入れを、低金利の金融商品を契約し1つにまとめることができます。借金を一本化すれば、利息の負担も減り管理もしやすくなります。
借り換え
高金利から低金利の金融商品へ再契約することで、金利を抑えられ利息の負担を軽減できます。毎月の返済も楽になり、完済を目指せます。

どちらも、ブラックリスト入りせず、利息を減らし返済の負担軽減をのぞめますが…

  • 審査が厳しい
  • 必ず契約できるとは限らない
  • 返済が長期間になると借金総額が増える

など、デメリットもあることを覚えておきましょう。

債務整理は弁護士へ!スピード解決などメリットがたくさん

債務整理の手続きをスムーズに進めるには、弁護士や司法書士など専門家に依頼してこそベストな結果を得られます。

  • 無料相談の実施
  • 借金減額シミュレーターの提供
  • 受任通知後、取り立てはストップする
  • 費用の分割、後払い
  • 着手金無料
無料の借金相談はもちろん、費用の分割払いや後払いなどお金の心配なく手続きができます。また、事務所訪問の前には「借金減額シミュレーター」の利用がおすすめです。

借金減額の可能性やおよその減額がわかります。自宅にいながら24時間いつでも利用OK!しかも無料で診断ができます。

自身にぴったりな法律事務所を選んで債務整理を成功させましょう。

自己破産後の生活とその影響

自己破産を行うと、多くの財産が処分される可能性があります。しかし、これによって借金から解放され、新しいスタートを切ることができます。ただし、この決断は家族や職業にも大きな影響を及ぼすため、慎重な検討が必要です。

生活再建のための支援サービス

自己破産後は、生活の再建を目指すための支援サービスが利用できます。これには、職業訓練や再就職支援、財務管理のアドバイスなどが含まれます。これらのサービスを活用することで、経済的に安定した生活を取り戻すことが可能です。

債務整理の精神的な影響

債務整理は、金銭的な解決だけでなく、精神的な安堵をもたらすことがあります。借金によるストレスや不安から解放されることで、より健康的な日常生活を送ることができるようになります。

ストレス管理と心理的サポート

借金問題に対処する過程で、ストレス管理や心理的サポートを受けることも重要です。専門のカウンセラーに相談することで、問題に対する新たな視点を得たり、精神的な負担を軽減することができます。

債務整理後のクレジット再建

債務整理を行った後、信用情報の回復には時間がかかります。しかし、信用情報が回復すると、クレジットカードの再取得やローンの利用が再び可能になります。

信用再建のステップ

信用を再建するためには、小さな借入れから始め、定期的に返済することが重要です。また、返済能力を証明するためには、安定した収入源を維持することも必要です。

法律事務所の選び方と債務整理の進め方

債務整理を成功させるためには、経験豊富な法律事務所の選択が重要です。事務所選びの際には、過去の実績や相談のしやすさ、料金体系をよく確認しましょう。

成功へのステップ

法律事務所に相談した後は、必要書類の準備や手続きの進行をサポートしてもらいます。専門家と協力して、スムーズに債務整理を進めることができます。

債務整理のプロセス詳細解説

債務整理を行うプロセスは複雑で、多くのステップを含みます。まず、借金の全体像を把握し、どの債務整理方法が適しているかを決定します。その後、必要な書類を集め、法律事務所に提出し、手続きを進めていきます。

必要書類の準備

債務整理には、借金の明細書、返済履歴、収入証明書など、多くの書類が必要です。これらの書類は、債務整理の手続きをスムーズに進めるために不可欠です。

法律事務所との打ち合わせ

書類が準備できたら、法律事務所との初回相談を行います。この時、借金の状況や生活環境を詳細に説明し、最適な債務整理方法を決定します。

債務整理の種類と特徴

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つの主要な方法があります。これらはそれぞれ異なる特徴を持ち、個々の状況に応じて選択する必要があります。

任意整理の詳細

任意整理は、債権者と直接交渉し、返済条件を見直す方法です。利息の減額や返済期間の延長などが可能で、比較的影響が少ない方法です。

個人再生の詳細

個人再生は、裁判所を通じて大幅な借金減額を目指す方法です。特に住宅ローンを抱える人に適しており、一定の条件下で住宅を守りながら借金を減らすことができます。

自己破産の詳細

自己破産は、返済能力がないと判断された場合に、ほとんどの借金を免除してもらえる方法です。しかし、財産の多くを失う可能性があります。

債務整理の影響と対策

債務整理を行うと、信用情報に記録され、一定期間、新たな借入れやクレジットの利用が難しくなります。しかし、これらの影響を理解し、適切な対策を講じることで、将来の財務計画を立てることができます。

信用情報の回復方法

信用情報の回復には時間がかかりますが、小規模な借入れを返済することで信用を少しずつ回復させることができます。また、定期的に信用情報を確認し、改善の余地を見つけることも重要です。

法律事務所のサービス内容

法律事務所では、債務整理の手続きサポートの他にも、借金問題に関する相談、返済計画の策定、将来の財務計画のアドバイスなど、多岐にわたるサービスを提供しています。

法律事務所の選び方

法律事務所を選ぶ際には、事務所の評判、専門家の経験、料金体系、アクセスの便利さなどを考慮することが重要です。また、無料相談を利用して、自分に合った事務所を見つけることもおすすめします。

借金問題への心構え

借金問題に直面している場合、焦らず、冷静に対処することが重要です。債務整理は、借金問題の解決策の一つですが、自分に合った方法を選択するために、十分な情報収集と慎重な検討が必要です。

借金問題の心理的影響

借金問題は、精神的なストレスや不安を引き起こすことがあります。このような状況にある場合は、心理的サポートを受けることも重要です。カウンセリングやサポートグループへの参加が、心の負担を軽減する助けになるでしょう。

まとめ

債務整理は、借金問題に対する有効な解決策の一つですが、それぞれの手法には独自の特徴と影響があります。適切な方法を選択し、法律事務所のサポートを受けることで、財務の健全化と精神的な安定を目指すことができます。借金問題を解決するための最初のステップは、情報を集め、専門家と相談することです。

借金救済制度とは債務整理のこと!怪しくはないが、デメリットの把握は必要

借金救済制度とは、新しい制度ではなく債務整理のことを言います。「借金救済制度」と言い方をかえれば、「なになに?」と興味を持つ方が増えることを狙っているのではないでしょうか。

「借金救済制度」という表現を見たら、債務整理をわかりやすくかみ砕いたもの、法律事務所の宣伝であると覚えておきましょう。

債務整理と言ってもいくつか種類があり、メリットやデメリットも異なります。怪しい制度ではありませんが、しっかりと内容やリスクの把握をしてこそ成功へ繋げられます。

法律事務所の無料相談や減額シミュレーターなど賢く活用して、まずは一歩踏み出してみませんか。